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2022-03-12 21:05:00

新しい旅立ちに。 by marunimocco

JUGEMテーマ:つながる幸せ

 

寒さがようやく終わりを告げて春に向けて始まりを感じる

この時期は出会いと別れが多い時期でもあります。

卒業・進学・転勤・結婚そして新たな旅立ち。

 

マルニモッコにも先日、1人のお客様が久しぶりに来店してくださいました。

「久しぶりだね!」と話そうとしたとき。

 

「実は…この街を離れる事になって。だからお店に来れるのは今日が最後かもしれない」

とお土産を持って挨拶に来てくれました。

 

その事実を聞いたとき,私の感情の中に忘れていた切なさが湧いてきました。

「頭では理解しているけどやっぱりもう会えないのは寂しい…。」

10年もお店を続けていれば

出会いと別れは付き物。

それでも仲良くなればなるほど

やっぱりお別れは慣れるものではなく

心がえぐられるような寂しさが湧いてきます…。

相手が気丈に振舞えば振舞うほど。

 

会いたいときに近くにいて

来てくれることが当たり前。

好きな曲はなんだろう?

コロナが落ち着いたら行ってみたいところはどこだろう?

話したいことはたくさんあって

いろいろ聞いてみたいこともたくさんあって。

いつまでもこの街にいてくれることが

この先も続くと思っていたけど

やっぱり時の流れは時に無情で。

同じ時間は流れないのだと痛感した瞬間でもありました。

 

そのお客様と出会ったのは5年以上前。

最初はご家族で来てくださったのがきっかけでした。

笑顔がとても素敵で見た目とは対照的にお酒が強く

酔っぱらって羽目を外す姿は見たことがないくらい!(笑)

そのうちに1人でも来てくれるようになり

自分が育った故郷やその時に思ったこと。

東京に上京していろいろ経験してきたこと。

これからの自分のこと。

そして

今までここにくるまでに大事にしていること。

 

 

「常識は人それぞれで自分の価値観を押し付けることなく

相手の常識を理解してあげることが大事。」

 

「つまらない顔をしているより笑顔でいた方が周りも笑顔が連鎖する。

だから嘘っぽいと言われても笑顔は絶やさない。」

 

「将来は人が最後を迎える瞬間に立ち会って

意味のある人生だったと言ってもらえるように人の役に立ちたい。」

 

そんな夢や想いを真っ直ぐな目で話してくれたことは

ずっと忘れずに覚えています。

 

その方はきっとこれまでいろんな経験をして

この考え方に辿り着いたんだと思うんです。

 

 

これから生きていく上で

決して楽ではない道を選んだかもしれないけど

【相手を思いやる】

【自分が思い描く未来を変わらず持ち続ける】

そうすると同じ想いを持った人たちが繋いでくれる。

今までの繋がりとこれからの新しい繋がりも増える。

既に

その方にはそばにいてくれる家族や

守らなければいけない存在もいるし

ひとりじゃないので

心配するのは大きなお世話な気もしますが

【情にもろい】のが私の代名詞なので(笑)。

 

今は【風の時代】と言われています。

コロナ禍で自粛が続いている時に

とどまることではなく前を進む姿を見て

何か新しいことを始める勇気を私自身がもらった気がします。

 

この世の中

何十億という人間がいて

出逢えるのはほんの数パーセントで奇跡ともいえる確率。

そんな中でも出逢えることが出来たのは幸せなことだし

偶然ではなく必然的なんだと思うことがあるんです。

だからこそ

この出逢いで私にとってその人は

もうお客さんとか友人の1人という枠ではなく

「心から大切に想う人」になっています。

 

 

「幸せな人生を送ってほしい。」

 

 

 

そんなシンプルだけど心の底からそう思わせてくれた人。

もらうばかりで何もお返しするようなことはできなかったけど。

 

あなたのことを想う人は周りにはたくさんいるということ。

そして

いつだって頼ってほしいと思っている人がここにいるということ。

悩ませるのも人。だけど救ってくれるのもやっぱり「人」。

だから

自分は必要な人間なんだと

もっともっと自信をもってもらいたい。

 

そんな素敵な人が幸せになるために

どうか

報われる世界でありますように。

そして。

 

千歳船橋を思い出してふと立ち寄ることがあったら

その時に

「お帰りなさい。」

そう言ってあげれる場所にいられるように。

 

この小さな街から旅立って

自分のこれからの「ストーリー」を歩む、あなたへ。

最大のエールを送ります。

 

本当にありがとうございました。

そしていつの日かまた会える日まで。

 

「いってらっしゃい。またね。」

 

 

 

プレゼントまで用意してくれて。こちらが用意しなければいけないのに。

相手を思いやる心を想うと涙が止まりませんでした。

一生忘れられない宝物になりました。

 

 

この当たり前の風景も人によっては

「懐かしい」とか「昔の風景」になっていくんだと思うと

今を生きることは何より大切。

 

 

いつか帰ってきたときに

「おかえりなさい。」

そう言えるように

ここをずっと守っていきたいと思います。