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2022-03-24 17:31:00

奇跡の歌声 。 by marunimocco

JUGEMテーマ:つながる幸せ

先日の地震。皆様は大丈夫でしたか?

今月は3月11日の東日本大震災があった月。

あれから11年。

まだまだ風化させてはいけないと

何かメッセージも感じた先日の出来事でした。

大きな被害がこれ以上でませんように。

(311のことは前に触れたブログもあります。その記事はこちら。)

 

最近は桜も徐々に咲き始めて桜を見ると

いろいろ過去の思い出も一緒に甦ることがあります。

 

まだバーテンダーとして駆け出しのころ

渋谷のディープな街での修行中時代。

この頃に出逢った方たちはとっても個性的で温かくて

私の人生にとても影響を与えてくれた方たちと過ごした時代でもあります。

 

そのお店はお酒は本格的なカクテルを作るバーテンダーのマネージャーと

当時はまだ珍しかった無国籍料理を提供しているユニークなお店。

そして一番の売りは

ライブハウスではなく

ジャズやアコースティックギターの音楽を

食事しながら楽しめるかっこいいライブバー

でもありました。

 

音楽の知識もほとんどなかった私は

一から機材の勉強やアーティストさんのブッキングなど

いろいろ怒られながらも楽しく働く毎日でした。

 

そこに1人のおとなしそうな同い年くらいの青年が入ってきました。

「今日のアーティストさんのお友達かな?」

静かにテーブルに座って

その日のアーティストさんの音楽を聴いていとき。

「善土。1曲歌わないか?」

ステージから急なお誘いを受けて戸惑いながらステージにあがっていき

持ってきたアコースティックギターを構えて

「1曲だけ歌わせていただきます。」

 

と静かに話した後、おもむろに歌いだした瞬間。

 

「…!!!」

 

「なんだ彼の声は!!!?」

 

「切ないくらい綺麗な歌声に涙が。」

周りを見てみると

 

食事をしている人や話している人が皆

すべてを止めて彼の歌声とギターの音だけに集中していました。

 

こんな経験は初めてで

今でもあの時の衝撃的な出来事は忘れられません。

 

演奏後、

「次回は彼がメインで出演してほしい。」

強い想いで

マネージャーに懇願してブッキングしてもらいました。

 

 

何度か出演してもらううちに

年齢が近いこともあり

彼の生い立ちや音楽に対しての想いを語ってくれました。

 

多くは語らなかったのですが

ここに来るまでに壮絶な経験をして

それでも

「音楽だけは自分を唯一表現できるもの」

 

彼の音楽は単純に上手いだけではなく

背負っているものが言霊として乗っているから

人をここまでも惹きつけるのか。

 

まだまだ若造の新人バーテンダーの私には

ずっと前を歩いているように思えて

「このままじゃダメだ。」

「私ももっともっといろんな人や経験をして

人に納得してもらえるような人間にならないと!」

 

あれから20年。

彼は今はどうしてるかなぁ。

 

何気なく検索すると…。

楽曲を見つけることができました!

 

少し前だけど

それでも変わらず歌を歌っている姿に感動して

早速購入してきいてみると。

 

「あの頃の善土くんだ…。」

とても心に響く強いメッセージと彼の美しい歌声に

あの時、彼の歌声を聞いて涙した時と同じように

目頭が熱くなりました。

 

彼の名前は

青柳善土。」

 

是非ご興味ありましたら

彼の歌声を聞いてみてください。

 

そして。

彼のことを知っている人がいたら

「マルニモッコのオーナーは今でも

あなたの歌を聞いて生きる元気をもらっています。」

と伝えてください。